浅間温泉で3年ぶりのたいまつ祭りが開催です
「浅間温泉松明祭り(たいまつまつり)」は、日本三大奇祭の一つに数えられるお祭りです。
火焔太鼓を奉納した後の松明たいまつをかついで温泉街を練り歩きます。
たいまつの数は数十本で(以前は100本以上ありました)、大きいものは3mもあります。
たいまつは、各宿・お店・町会・学校などが、麦わらをたくさん束ねて作ります。
最後には、たいまつも御射神社に奉納されます。
わらが燃えて黒くなった墨を顔に塗ってもらうと運が付くと言われ、参加者も見物者黒いほおで歩きます。
以前は男たちが小さいたいまつ(といっても1m以上あります)を振り回したり投げ合う光景も見られたそうですが、最近はそこまで激しくなることは少ないようです。それでも炎と煙が立ちこめ、火傷や服の焼けこげに注意する必要があります。のどが弱いかたは、マスクかタオルをお忘れなく。
たいまつ祭りの時には、神社の前の参道には夜店が立ち並び、花火も見られて、祭り気分を満喫できます。
小雨でも行われますが、2019年は台風のために中止になりました。
場所 | 松本市 浅間温泉 地図 |
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日時 | 10月第2土曜(2022年は10/8。2021・2020年はコロナウイルス対策で中止でした) 19時~21時半 ※以前は毎年10/3でしたが2014年から週末になりました |
料金 | 無料 |
問い合わせ先 Tel. | 浅間温泉旅館協同組合 0263-46-1224 |
アクセス(車) | 長野道松本ICから国道158号経由約25分 |
アクセス(公共交通) | 松本駅からバス20分 |
たいまつ祭りとは
松明祭りは”連”という単位ごとに各自が松明を作り、当日街中を引いて御射神社を目指していきます。
ちょうど今年開催していました諏訪地域の御柱祭りとも共通点が多いように感じます。
※ちょうど諏訪大社と御射神社の御祭神も一緒!
数多く参加される連の中では、松明の太さや大きななども見どころの一つです。
たいまつ祭りの舞台となる御射神社とは
御射神社についてです。
・御祭神:「建御名方命」「八坂刀売命」「事代主命」
・御利益:「無事平安」「家運長久」「災害疫病排除」「商売繁盛」
・お祭り:毎年10月に開催される「たいまつ祭り」
御射神社は古代には浅間社または浅間の宮といわれ三才山奥宮が「山の神」、
浅間の宮を「田の神」とされていました。
以後 三才山奥宮を「秋宮」、浅間の宮を「春宮」と呼ぶようになりました。
御祭神は諏訪神社と同じ 建御名方命、八坂刀売命、事代主命が祀られており
「無事平安」「家運長久」「災害厄病排除」「商売繁盛」などのご利益があるとされています。
毎年10月に執り行われる『松明(たいまつ)祭り』は五穀豊穣と人々の安泰を願い、
松明が夜の温泉街を練り歩き、勇ましい火炎太鼓が奉納され、一帯は炎と煙に包まれます。
「建御名方命」:「古事記」に見える神。 大国主命の子。
天照大神の使いの建御雷神の命に服さず力くらべをしたが負け、
信濃国(長野県)諏訪湖まで逃れ、同地に鎮まったという。 諏訪神社の祭神。
「八坂刀売命」:建御名方命の妻である女神様。水の神・農耕神・温泉の神・国造りの神
「事代主命」:七福神の恵比寿様と同一だといわれている神様。商売繁盛や開運を司る神様です。
当日17時〜21時までわいわい広場前にも屋台や生演奏も♪
浅間温泉松明祭りの協賛として、わいわい広場でも10月8日の夕方17時〜21時頃まで、屋台や生演奏などの催し物をする予定です。
ちょうど松明を担いだ連のみなさんが玉の湯を通過し、わいわい広場の前の道を歩いて御射神社へ向かっていくので、
御射神社への道すがら、ちょっとひとときほっこりしていってくださるとうれしいです♪
たいまつ祭り当日は屋台や露店も御射神社に集結
お祭りを一層楽しむために、松明祭り当日は御射神社には多数の屋台や露店が出店されるそうです。
お祭りを満喫しながら美味しい食べ物で舌鼓をうつ!これがお祭りの楽しみ方ですね。
浅間温泉の10月気温ってどのくらい?どんな格好で松明祭りに行けばいいの?
信州の10月、夜はずいぶん冷え込む夜もあります。参考までに21年の浅間温泉10月の気温情報も掲載しておきます。
下記の表を見ると、10月上旬の浅間温泉、去年は、最高気温が25度前後/最低気温が17度前後。
ちょっと上に羽織るものがあると温度調整しやすいかなと思いますが、
松明祭りでは火の粉が飛びやすいので、
化学繊維が多い素材のお洋服はちょっと危険ですね。
コットンやウールの天然素材のお洋服を選ばれると、火の粉がかりに飛んできても服に穴が空きにくくなり安心です。
松明祭りのたいまつの作り方
*松明の作り方*
松明祭りのたいまつ、この作り方には2通りの方法があるようです。
① 差し込み方式
② のり巻き方式
差し込み方式で松明をつくる方法
①差し込み方式で松明を制作
差し込み式での松明の作り方は、藁を下から順に積み上げていきます。
土台となる一番下の段を作ったら、そこに藁を差し込んで次の段を作ります。
差し込み方にもコツがあるようですが、私にはまだわかりません。
差し込んだあとは、木槌で叩いてさらに押し込みます。
十分な量を差し込んだら、周りにワイヤーを巻いてきつく縛ります。
たまに縦にしてトントンと地面に叩きつけて底が揃うようにしたり、
斜めにならないよう傾きを確認しながら積み上げていきます。
周りを藁の紐でしっかり縛ったら(どの時点でこれをやるのだったか…)ワイヤーを外して完成です。
朝7時くらいから初めて、大体13時くらいまでかかって作ります。
この方式はかなり技術が必要なようで、さらに最近は機械で刈り取る為藁の長さが足りないんだそう。
海苔巻き方式で松明を作る方法
つぎに海苔巻き方式で松明を作る方法もご紹介していきます。
【海苔巻き方式で松明をつくる材料】
材料:麦わら(800束)・縄
道具:ロープ(10本程度)・ガッチャ・軍手(皮手可)
浅間温泉の10月の伝統祭り「たいまつ祭り」、このお祭りの主役である松明の作り方【海苔巻き方式】です。
ちなみに松明の主な材料は麦わらです。
1.この麦わらは御射神社から運んだ、直径10センチほどの太さにまとめた麦わらの束を800本使うそうです。
2.並べたロープに対して垂直になるよう、麦わらを並べます。(簾の代わりにロープを使って、大きな太巻きを作るイメージです。)
3.両端のロープを持ち上げて縛り、大きな束を作ります。
その後、ガッチャ(荷崩れ等を防ぐために使う器具)を用いて、強く締め付けます。
※ここで強く締め付けないと、どんどんと燃えてしまいます。非常に危ないのできつく締めましょう。
4.胴に縄を巻きつけたらガッチャをはずしていきます。
※外す作業もとても大変!大変な圧力がかかりますので、縄は幾重かに巻きつけましょう。
5.最後に胴から底面に向かって網掛けをします。
これで、燃えても崩れることなく松明を担いで「御射神社」に向かう坂を上りきることができます。
6.完成です!!
当日は日帰り温泉も営業時間遅めにやっているところも多いようなので、松明祭りの帰りにざぶーん♨と温泉で
ススや煙などを落としてさっぱりして帰るのもおススメです。
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